スギ(杉)

 栃木県の代表的な樹種の一つです。心材と辺材の色の差は明らかで、前者は桃色から濃赤褐色までかなり幅があり、ときには、黒くなっているもがあります。年輪ははっきりしており、肌目は粗くなっています。用途は建築材(柱・板)、天井板、麿丸太、家具、器具、包装、樽、下駄、割箸(高級品もある)、造船など用途の範囲の広い木材です。
ヒノキ(桧)

 スギとともに栃木県の大狂的な木材ですが、ヒノキは一般的に、より高級なものとされています。心材の色は、淡紅色で辺材はほとんど白色で、年輪はあまりはっきりしていません。用途は建築、建具、彫刻(仏像など)木型、曲物、桶、蓄電池のセパレーターなどが知られています。
アカマツ(赤松)

 アカマツは心材の色は、やや黄色を帯びた淡桃色からかなり赤褐色を帯びたものまであり、辺材は黄白色です。用途は建築(主として、軸組、敷居、床板)、坑木、枕木、経木、木毛、薪、パルプ材などが知られています。
サワラ

 心材はくすんだ黄褐色ないし紅色をおびた黄褐色です。年輪はややわかる程度で、肌目は精で軽難な木材です。用途は建築、器具、包装などがあります。この木材の特徴的な用途は何といっても桶、台所用品、浴室用品などでしょう。
ケヤキ

 年輪の境に大きい道管が環状に配列しているため、年輪がはっきりと見え、肌目が粗くなっています。心材は黄褐色あるいは赤褐色、辺材は帯黄白色あるいは淡黄褐色です。用途は建築(大きな木材は寺社建築、かつては城。現在はむしろ装飾的な部材に。)、家具、臼、電柱腕木、太鼓の胴、器具、彫刻、日常の生活器具などに用いられます。